糞土師のひとりごと
諏訪市図書館にウンコがあふれた!
posted on 2012.02.08
今年最初のウンコ講演会は、1月28日、長野県諏訪市図書館で開かれました。
定員70名、申込は40名ほどと聞き、「そこそこの入りだな」と思いながらスライド映写の準備をしていると、小中学生から年配の方々まで、まさに老若男女が席を埋めてゆき・・・地元だけでなく県内外から、定員を上回る76名が参加してくれました。
私も熱くなり、ウンコと野糞の基本の話だけでなく、良識や軽犯罪などまで、時間をオーバーして話を深められました。
アンケートも実施したのですが、40名から回収。その中で、大好き、好き、どちらともいえない、嫌い、大嫌い、と5段階に分けて講演を聴く前と後それぞれの思いを記入してもらいました(38名が回答)。すると、事前の「嫌い」は6名。「好き」と「大好き」を合わせると10名でした。さすがに「大嫌い」は無し。
それが話を聞いた後では、すでに「大好き」だった3名を除いて、1ランクアップが14名。2ランクアップ(嫌い→好き。どちらともいえない→大好き)は8名でした。(評価が下がった人はいません)
ウンコや野糞の意義を頭の中で理解するだけでなく、多くの方が愛着を持ってくれたことが、何よりも嬉しかった。偏見を破っていくには、好きになるのが一番です。
この講演会を企画、運営していただいた図書館の茅野さんからは、「・・・アンケートの回収率も、書き込み具合も熱いものが感じられ、私が今まで関わった中でもぴかいちだったように思います。・・・」という手紙をいただきました。
この2月は九州、札幌、東京で8回公演会がありますが、幸先のいいスタートに、更なる闘志を燃やしています。
3月以降も少しずつ予定が決まってきてますが、まだまだ空きはたっぷりです。関心のある方は、参加人数や講演謝礼など気にせずに(お布施、投げ銭で充分です)気軽に声をかけてください。ウンコ話をたっぷりひっさげて、可能な限り出掛けます。
ご連絡は、手紙かFAXでお願いします。
〒309−1347
茨城県桜川市富谷1014
糞土師・伊沢正名
0296−75−2384
良いお年を!
posted on 2011.12.31
この年末はギリギリまでの全力疾走(迷走)でした。
11月発行予定の『ノグソフィア』13号の制作が遅れに遅れ、押し詰まった27日にようやく完成、夜中に発送。作業を手伝ってくれた地元糞土研会員の皆さん、お疲れさまでした。
人類生き残りへの提言『発明禁止令の大復活』(糞便DNA鑑定士)を巻頭に、原発事故に関連して『土に還せるウンコと還せないウンコ』(糞土還)と『フンド坊のひと言メッセージ』(小池桂一さんの素晴らしいイラスト付き)。縄文人〜アイヌ民族〜マタギのウンコの作法と、糞土研推奨の「正しい野糞の仕方」の共通性を論じた『縄文人は山で野糞をしたか?』(糞坊主)。子どもの緊急事態を「正しい野糞」で乗り切った『野糞の温かな思い出』(フンデルト土蛙)。研究論文調の『震災に見る次世代トイレ再考の必要性』(フンテリアコーディネーター)。写真付きで楽しく読ませる『おさるのウンコ事情』(路傍亭猿糞)。そして『2011年、糞土師の軌跡』など、今号も充実した内容になりました。
おまけに、8ページの論文『ウンコは生態系を巡るご馳走』(糞土師)を付録に付けるという大盤振る舞いです。
今回に限り、会員外でも希望があれば、ノグソフィア13号を付録つきで配布します。
郵便振替口座『00160−9−433086 糞土研究会』へ、「ノグソフィア13号希望」と明記の上、1000円をお送り下さい。
来年2月には、九州、北海道、東京で7つの講演会(うち2つは会員制で、公開せず)が決まり、その調整や準備でもだいぶ時間が取られました。そのうちの一つ、自然観察大学ではスライド映写不可。フィルム写真にこだわり続けている私は、「自分で映写機を担いで行くから」とねばったのですが、会場の都合でダメでした。しかたなく90枚近いスライドをデータ化したのですが、そのお陰で、今度はパワーポイントでの講演も可能になりました。
これまでのスライドプロジェクターを担いでの講演旅行は特に腰痛の時など苦労の連続で、時には中止に追い込まれることもありました。これからは臨機応変に、パワーポイントも併用して講演に出掛けられます。私の持ち味は、転んでもただでは起きないこと。むしろ、転んでこそ良い拾い物があるんですね。デジタルに頼るのはちょっと口惜しいけど、プラス面はすなおに受け入れます。
そんなこんなの大忙しで、弁論糞ぷん「ウンコになって考える」は、12/8の④までで中断していましたが、正月明けには再開します。お許しを。
では、皆さま、良いお年を!
近況
posted on 2011.11.22
11月12日に大阪で、日本下水文化研究発表会。翌13日は博多での九州大学サイエンスカフェが終わり、10月初めからほぼ毎週、土日土日と続いた講習会(計12回)が一段落しました。その最後の2週はギックリ腰をかかえて恐る々々の旅でしたが、ようやく腰痛も治まってホッとしています。
8月の夏バテから始まり、9月末〜10月半ばの二つの写真展とその準備、さらに下水文化研究会の論文執筆などで慌ただしい日々が続きました。その間HPの更新がおろそかになり、申し訳ありませんでした。
今年:2011年のウンコ講演会は、これまでに26回、ラジオの生放送が1回で、これは昨年とほぼ同じです。しかし3・11大震災や原発事故などがあって、ウンコを巡る世間の情況は少しづつ変化してきているな、と感じています。もちろん糞土師の糞度も、この一年でだいぶ高まってきました。
これからも『ノグソフィア』の編集や本作り、年が明けると1月に諏訪市図書館(長野)、2月は自然保護大学(北海道)や自然観察大学(東京)などで予定が決り、その準備等でゆっくりノンビリとはなかなかいきませんが、これからはHPの更新にも力を入れていきます。
大震災で、ウンコのタブーはどうなった?
posted on 2011.10.15
東日本大震災から半年以上経っても、復興はまだまだです。特に最近は原発による放射能汚染や除染のニュースがにぎやかですが、むしろ私は、日々の生活に直結したトイレ事情が気になります。
水も電気も止まり、下水道も処理場も大きな被害を受けてまともにトイレが使えない状況下で、『正しい野糞』は“命をお返しする責任”以前の必然性を持ってるはずです。
95年の阪神大震災ですでに、トイレ問題の重要性は指摘され、「3・11大震災後は、ウンコ講演の依頼でひっぱりだこでしょう?」と、糞土師講演を聴いたことのある何人もの人から言われました。私自身、今こそ世間は野糞を見直す時だ、と思ってました。ところがギッチョン!
未だに被災地からのウンコ講演の依頼は一件も無し。それどころか、「ボランティアで講演にお伺いします」と資料を同封して誘い水を送っても、これまた反応無し。一人々々は排泄の重要性を痛感しているはずですが、講演会を聞いたりしてウンコや野糞を公にすることには、『良識』という巨大なタブーが立ちはだかっていることを改めて思い知らされました。(『ウンコは良識の踏絵』2009・12・5参照)
そんな中にも唯一の光明がありました。
震災で使えなくなったトイレの惨状を目の当たりにして、野糞の意義に気付いた岡田慎一郎さん(古武術を応用した介護福祉士・理学療法士)からインタビューを受けました。排泄の大切さだけでなく、死とも向き合う介護の現場にいる岡田さんは、私の野糞論を正しく評価し、一方の私も多くの事を岡田さんから教えられ、非常に実りのあるインタビューでした。
この記事は『訪問介護と介護』(医学書院)の11月号巻頭に掲載されます。前に紹介した『漫画実話ナックルズ』とは違い、こちらは気楽に手に取れます。
のぐそ本の今.その2
posted on 2011.08.04
『漫画 実話ナックルズ』(ミリオン出版)という雑誌を知ってますか?
編集長自身が、「不良っぽい若者向けの雑誌」と言うだけあって、ちょっと見たら、クソマジメな良識人なら眉をひそめそうな本です。
野糞についてのインタビュー取材の依頼と共に、見本誌が送られてきました。
それを見たとたん、私自身ハズカシナガラ、「興味本位のスカトロ記事になるのか?」と思ってしまいました。
実はこの雑誌、きれいごとで済ませてしまう世間一般のメディアと違って、タブーの無いのが、いや、タブーに挑戦が売りのようです。
よく見ると、震災ボランティアの実態とか、国内にある風葬墓など、闇に葬られてしまうような記事もバンバン出てきました。
「この人間社会に最も欠落してるのが、ウンコや野糞の重要性なのだ」という糞土師の主張も、多くのメディアからタブー視され、無視され続けています。
私が闘っている本当の相手は、実は、タブーとエセ良識です。
さっそく取材に応じました。
わずか見開き2ページのカラー記事で、「正しい野糞の仕方」以上にはほとんど発展していませんが、興味と勇気のある方は是非!
コンビニなどに置いてあるそうですが、シールしてあり、立ち読みは出来ないようです。
8月16日発売の10月号、580円
のぐそ本の今
posted on 2011.07.23
1.昨年からしばらく糞詰まり状態だった『くう・ねる・のぐそ』は、6月末に便秘解消。ようやく販売を再開しました。
しかし便秘の後遺症で、自慢の表紙の金箔ウンコは、残念ながらただのウンコ色になってしまいました。申し訳ありません。
2.昨年末の刊行を目指していた「よりみちパン!セ」シリーズの『のぐそは命の返しかた』、理論社の突然の倒産騒ぎで中断し、暗礁に乗り上げていました。しかしこの7月に、「よりみちパン!セ」はイースト・プレスに引っ越し、既刊本の復刊が始まりました。順調に進めば、『のぐそは命の返しかた』は年内に出る予定です。
私が糞土師になるまでの自分史、という色合いが濃かった『くう・ねる・のぐそ』ですが、この本では昨今の経験を生かして、さらに突っ込んだ内容になります。青少年向けの本だからこそ、野糞のタブーにがんじがらめになった大人社会の良識?に、真っ正面から問題をぶつけています。
3.『お尻で見る葉っぱ図鑑』も、いよいよ出版の企てを開始しました。
まだ出版社すら未定ですが、「正しい野糞で豊かな人生」には欠かせない重要な本です。葉っぱのデータはすでに2000点以上。現在もデータ収集継続中です。
4.絵本に挑戦
子供向けのウンコ関連の本は色々あれど、人間のウンコの循環や、ましてや野糞がテーマとなると、??? さらに、大人社会のタブーを破るには、子供の頃からの教育も大切です。
つい先日、糞土講演会にも来てくれた絵本作家とじっくり語り合い、野糞目的の葉っぱ摘み〜山歩きもしてきました。写真では表現が困難だった野糞も、素晴らしい絵本作家の協力を得ることで、夢の実現に一歩近付きました。
ガンバルゾ!
『ウンコはごちそう』VS『ウンコイジメ』その2
posted on 2011.07.07
ウンコイジメは学校だけではありません。
私自身糞土師になってからというもの、長くお付き合いのあった良識ある方々に、年頭のあいさつ状などでその活動や考えを知らせてきましたが、多くの人に無視(たぶん白眼視)されています。
また、講演会やネット上などで糞土師の主張を知り、その重要性に気付いた新聞記者やテレビのディレクターなどが報道しようとしても、たいていはボツになります。これまでに実現したのは、朝日新聞の『ひと』、共同通信から配信された『野ぐそは自然への恩返し』、そしてラジオのベイエフエム『フリントストーン』。わずかこれだけです。企業広告(金をもらう)もタブーも無いとうたっている新聞赤旗でさえも、掲載日まで決まって取材に来たのに、ボツです。
ウンコという臭くて汚い下品なものを、ましてや場合によっては軽犯罪に当たる野糞を公にすることは、世の多くの良識人が許さないのです。
ウンコ大好きだった子供たちが、学年が上がるとなぜイジメの対象にしてしまうのか。今回そのことに思いを巡らせてみました。
●ウンコは臭くて汚いカスだ、というのもひとつの事実(人間の側から見れば)です。その反面、ウンコは生態系の中で循環する、大切な命の素でもあります。そのことを知らない『無知』
●臭くて汚いウンコを作り出してるのは、他ならない自分自身です。だったら、臭ければ臭いほど、汚ければ汚いほど、その責任を取ろうとするのが良識なのに、それを放り出す『無責任』
●無知で無責任な自分を、棚に上げて、ウンコとそれに係わる人を見くだす『傲慢』
こうしたウンコへの無知と無責任と傲慢に包まれた大人社会の良識(実はエセ良識)が世の中全体を覆い、それが温床となって子供たちの素直な思いをねじ曲げ、イジメに走らせているような気がします。
偏見に凝り固まったエセ良識も、ウンコの真の姿を知り、責任を持とうとしたとたんに、本物の良識に変わることができる、と私は考えています。そのことに期待して、ウンコを正しく知ってもらうために、糞土師活動を続けています。
たとえ少人数でも、是非、講演会を企画して下さい。謝礼なし、お布施のみでも駆けつけます。ご連絡下さい。
糞土師:伊沢正名
〒309−1347 茨城県桜川市富谷1014
電話・FAX:0296−75−2384
『ウンコはごちそう』VS『ウンコイジメ』 その1
posted on 2011.07.04
6月28日、隣町にある小学校で、1年生とその父母を対象に『ウンコはごちそう』と題してスライド講演を行いました。
子供向けに簡略化したスライドを用い、食べ物とウンコの関係、腐ることの大切さ、そして野糞跡でのウンコ分解の実態、という内容です。最後に野糞3点セット(スコップ、水入れ、虫除け)と、チガヤの穂やヨモギ、キウイフルーツ、ラムズイヤーなどのお尻を拭く葉っぱを見せると、その手触りの良さに子供たちは葉っぱの奪い合い。「この葉っぱもらってもいい〜?」
実はこの小学校での講演会は昨年12月にもあり、今回は新1年生向けの第2回目でした。以前家族で糞土講演会に参加したNさんが、娘が小学校に上がったのを機に、多くの子供たちにウンコの大切さを知ってほしいと学校に提案したのが事の始まりです。
一部の父兄からの抵抗もありましたが、ウンコをするという当たり前のことがイジメの対象になり、学校でウンコができない子が大勢いることに心を痛めていた先生の後押しもありました。
さらに、山間の小さな学校で自然に恵まれ、校長先生や教頭先生などの理解もあって、最初の講演が実現しました。その成功が実を結び、さっそく半年後に2回目の講演会になりました。
食と同様に、ウンコにも正しく向き合うことは、まともな大人に成長する上で重要なことです。それにしても、糞土師活動が学校でのイジメ解消にも役立つことに、私自身おおいに勇気づけられてます。そして、学校での講演がどんどん広まらないものかと考えています。
6月11〜12日、只見講演会報告
posted on 2011.06.13
大震災に加えて原発事故で大変な福島も、最奥の只見町は初夏の緑に満ちあふれた楽園でした。
今回の主催者:只見の自然に学ぶ会では、地元新聞2紙での告知も考慮して、ウンコや糞を前面に出さず、講演会「くさってつながる命の環」・観察会「お尻で見る葉っぱ図鑑」という素晴らしいチラシを作ってくれました。しかし、『ウンコは良識の踏絵』に書いたように、世間の良識?の壁は想像を超える高さで、紙上告知は空振りに終わりました。
それでも、意識の高い聴衆が30名近く集まってくれました。
熱心な質疑応答も済み、温泉で汗を流し、夕方からの懇親会ではうまい酒も入り、古武術式ウンコ座りの実演も交えながら、夜遅くまで熱便を振るいました。お陰で翌朝目が覚めると、ノドはガラガラ。はれぼったい目で起き出し、朝食前に野糞に出ました。
只見線の線路際の林で野糞を済ませ、その日の教材用に葉っぱを数種類摘んで宿に帰ると、間もなく朝食。スッキリしたお腹に美味しい朝御飯を、お代わりしていただきました。
観察会には14名が参加し、正しい野糞の仕方や、現物に触りながら葉っぱの奥深さを解説。続いて、道端や林の中で、全員で葉っぱ探し。この日見つけた最高級品はオヤマボクチ(ヤマゴボウ)。やわらかい綿毛を裏に密生した大きな葉は、文句なしの評価5。
この時、参加者の中に下痢ぎみの山屋が一人いました。採りたての葉っぱに加えて、講習用に持って行ったデザート用のミントの葉を1枚渡して、さっそく実践!
その感想は、「葉っぱの評価をする余裕はなかったが、心配していた違和感はまったく無く、すっきり拭けた。ミントのスースーした爽やかさがまだ残っていて、とても気持ち良い。」
今回は登山愛好家が何名も参加していたのが、大きな収穫でした。学ぶ会の方からは、浅草岳で高校総体の山岳競技があった時に、その野糞跡の汚らしさが問題になり、それ以後は山岳競技が中止になった、という話を聞きました。電気も水も止まる災害時だけでなく、登山などのアウトドア活動では、正しい野糞は必須の条件です。登山界に糞土師活動をひろげる機会を、私はずっと待っていたのです。
キノコ写真の関係で、私はだいぶ前からアウトドア雑誌『ビーパル』に係わっていました。そしてビーパルには、アウトドアを標榜するなら正しい野糞特集も組むべきだ、と以前から何度も提案してきたのですが、ことごとく拒絶されています。実はビーパルは、コマーシャリズムにどっぷりつかり、スポンサーの顔色ばかりうかがう、上っ面だけのエセアウトドアだったのですね。完全に期待を裏切られました。
困難はまだまだ続くでしょうが、本物を求めて、これからもがんばります。
11年連続、記念の野糞
posted on 2011.05.31
5月31日は、私にとって連続野糞の記念日です。唯一のライバルと目している10年連続200本安打のイチローはこの所少し打撃不振ですが、お先に11年連続を達成させていただきました。
昨日までの雨雲が去り、さわやかな陽光の中を林に向かうと、道端には赤く熟れたクサイチゴの実が目を引きます。甘くて瑞々しいイチゴをほおばり、葉っぱを少し摘んで林内へ。
出始めはAランクのバナナウンコも最後は少しやわらかくなり、Cランクの並トグロで終了。若いクサイチゴの葉はやわらかくてお尻にやさしいものの、吸着力はやや劣り、評価は4。
次は、なめらかな絹毛が魅力のシロダモの若葉。これは尻触りも吸着力も文句なしの5。
ところがうっかり、爽やかな後味がたまらないミントの葉っぱでの仕上げ拭きを忘れてしまいました。せっかくの前菜(クサイチゴの実)から始まったのに、糞後のデザートを欠いた、ちょっぴり残念な11年連続野糞達成でした。
