大震災で糞土師は・・・

[糞土師のひとりごと]

posted on 2011.04.02

3/14に大地震に関する第一報を出しましたが、もう少し詳しく書いてみます。

しばらく続いていた余震が少し落ち着いてきたので家に入ると、土蔵の扉が少し傾き、床には崩れた壁土が散乱していました。江戸時代の職人技を伝える土蔵は私の自慢ですが、扉倒壊の危険があるため、重い扉の土を崩し、骨組みだけを残して撤去するしかありませんでした。当分は壁があちこち崩れた土蔵は使えませんが、食べて出すことはきちんと出来ています。ある程度の不自由は苦になりません。

震災は自然の成り行きと諦めもつきますが、問題は原発事故のとんでもない人災です。それは電力会社や行政だけの責任ではなく、少しの利便性のために大量の電気を食う自販機があちこちに立ち並ぶような社会を作ってしまった、我々一人ひとりの無自覚が根底にあります。豊かさや快適さを追い求めながらの原発反対では、虫がよすぎます。また、脚光を浴びる太陽光や風力発電などの自然エネルギー開発も、発電装置を造るための資源とエネルギーの消費や、使えなくなった後の巨大なゴミ問題を考えれば、原発よりは少しマシ、というだけです。欲望をちょっとおさえて、使い過ぎの電力を減らすことこそ、簡単で確実な課題です。

糞土師の主張は、単にウンコを生態系の中に戻そうというだけではありません。
自然の中で生きて行く責任を果たすことが真の目的です。
震災復興計画の基本にこそ、糞土師の主張が必要だと考えています。

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