イベントレポート: 2012年9月21日 東京・お台場

『山伏と僕』出版記念イベント 『コケとキノコとのぐそとヤマブシ』 に糞土師の伊沢さんがゲスト出演しました。

http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_120821204020_1.htm

場所はお台場のランドマークである観覧車のふもと。パレットタウン内Zepp Tokyoの2階 東京カルチャーカルチャーです。

熱く野糞を語る糞土師にはとても似つかわしくないオシャレな場所(失礼!)ですが、たくさんのスクリーンと舞台照明、場馴れした糞土師の軽快なトークは、不思議と場にマッチしていました。

出演者は3名。メインはもちろん、『山伏と僕』を出版された、坂本大三郎さん。そして、同じリトルモアさんから『コケはともだち』を出版されている、藤井久子さん。お二人は共に伊沢さんの大ファンということで、今回のイベントにお声がかかったようです。東京カルチャーカルチャーのイベントプロデューサー、小原さんの進行で2時間のトークライブでした。

出演者のみなさんはビールを飲みながらライトな雰囲気で、まずは坂本さんの山伏のお話ではじまりました。次に藤井さんのコケのお話。伊沢さんが提供したコケの写真がスクリーンに映し出されます。

実はここ東京カルチャーカルチャーさんは、イベントをたのしみながら、お酒や食事をオーダーできるのが売りのイベントスペースです。食事をしながら糞土のお勉強は、伊沢さんの講演会未経験者には少し刺激が強すぎます。

前半の1時間は、3名で時間配分が決まっていた様子でしたが、なぜか話の流れは伊沢さんの方へ。伊沢さんもこのような形式でのトークイベントははじめてだったようで、様子を伺いながら抑え気味のトークだったようです。当然現物写真がスクリーンに映し出されることはありませんでしたが、それでも場にひるむことなく、しっかり野糞の意義をお話をされていました。会場からは笑みがこぼれていました。

終了後は、出版物の販売。出版社が違う伊沢さんの「くう・ねる・のぐそ」も結構売れているようでした。

不思議なトークイベントでしたが、他では味わうことのできないプレミア感がありました。みなさん満足げな顔でお帰りになりました。

終了後は、飲み放題の懇親会。

話題はのぐそ一色となり、終にはいつもの講演会のスライドショーが早送りでスクリーンに映し出され、お台場の夜に生々しい写真もお披露目されました。伊沢さんに促され、藤井さんはミントの葉を試用され、最後は坂本さんが「う・ん・こ」で一本締め。伊沢さんに場を持っていかれてしまった感がありましたが、お二人ともいいお方でした。

野糞のインパクトの強さと、どのような場でも一切揺らぐことのない糞土師の強さを垣間見ることのできたイベントでした。  by 過過糞(すぎかふん)