尻拭き葉っぱの条件

一口に葉っぱと言っても大きさや形状は様々で、気持ちよく使うためには、幅4〜5センチ以上の大きさと破けにくい丈夫さ、尻触りの良い柔らかさ、そしてウンコの吸着力の良さが求められる。
そこで私は、次のような基準で葉っぱの5段階評価をしている。

1:不可.破けやすい、痛い、滑って拭き取れないなど、使い物にならない
2:可. 拭き心地は良くないが、なんとか使える
3:良. 大きさ、尻触り、吸着力など、マアマアの使い勝手
4:優. お尻にやさしく、吸着力も良い
5:秀. うっとりするような尻触りで、吸着力も抜群

ちなみに、久方振りにティッシュペーパーを使ってみたところ、その評価は3.5だった。吸着力は良いのだが、尻触りが粗くて大きく減点された。手触りが良くて拭き心地も良いと思っていた紙も、敏感な肛門で採点すると、せいぜいこの程度のものなのだ。

葉っぱはその種類ごとに、形や大きさ、質感はある程度決まっているが、成長段階や生育環境の違いなどで、その性状は大きく変化する。
柔らかい若葉も成長すると硬くなり、枯れかかるとしんなりして柔らかくなる。
乾いた枯れ葉はもろく破けやすいが、雨や朝霧などで湿気を含むとしなやかになる。
日向に生えた葉は厚くて硬いが、日陰では薄く柔らかい。
また、大きさが足りなければ束にして使うとか、薄くて頼りなければ数枚重ねる。硬めの葉は採って1〜2日おき、半枯れでしんなりしてから使うなど、ちょっとした工夫で使い勝手は大幅に向上する。
さらに、下痢の時や肛門の粘膜が過敏な人なら、やさしい尻触りを優先するだろうし、多少粗くても力強い吸着力に満足感を得る人もいるだろう。

このように、Aの葉っぱは5、Bは4、Cは3・・・などと単純に格付けできないのが、葉っぱ野糞の奥深さなのだ。だからこそ、自分なりの発見のよろこびは無限にあると言っても良い。

役に立たない頭の中だけの知識ではなく、生きるために欠かせない排泄行為を通して、自然を自分のものにするよろこびを知ってほしいのだ。特に災害などで便利な日常の機能が失われた時に、その価値が改めて実感できるはずだ。