イベントレポート: 2012年11月3、4日 福島講演ツアー

糞土師念願の福島県での講演ツアーです。

11月3日は、須賀川市の自然食レストラン「銀河のほとり
銀河のほとりは建て替え後、営業再開直前で震災・原発事故があり、困難をたのしく乗り越えながら営業を続けているお店です。実は糞土研究会発足当初の2006年11月にここで講演会が開かれており、6年ぶりの開催となりました。あれから糞土師も野糞掘り起こし調査をしたりと、講演内容も数段アップグレードされているはず。さまざまな出会いや出来事が重なってつながっての開催でした。

講演の後は懇親会。

参加者の中には、糞について良く勉強されていた方がいて、自分が求めていた人に出逢えたと言っていました。
ちょうど銀河のほとりには珍しい滞在者がいて、武士風の姿で歩いて日本一周している人、イスラエルからWWOOF滞在している人など、不思議な集まりとなりました。そして登場した料理。

具だくさんのカレーに、「竹炭入り玄米ごはんパン」。ずっしりとした重さのとぐろ型(笑)
竹炭にはデトックス効果もあると言われています。お酒を飲みながら、深夜までうんこの話をしました。

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11月4日は、郡山市の「SNCぴーなっつ」。
SNCとは、ソーシャルネットワーキングカフェの略。ここを拠点に人がつながり、様々な活動、イベントが行われています。今回は様々なイベントなどが重なっていたようで参加者は少なかったですが、そのぶん伊沢さんと深くお話ができて、理解が深まったと思います。

日も暮れて、懇親会。東北の秋、肌寒くなってきたところ、温かい鍋を囲んで、うんこの話をしながらおいしくいただきました。
昨日のパンも差し入れとして再登場。昨日はうまく撮れなかったので、今度はアップで(笑)

このつぶつぶ具合がなんとも・・・

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今回の福島ツアーは、いつも以上に参加者の方に大変よく伝わった感じがしました。それは問題が表面化し、未だ問題を抱えている被災地だからなのかもしれません。震災の被害は大変不運なものでしたが、あれから1年半。新たな社会を作り出していくチャンスでもあると思います。

核のゴミを生みつづけ、事故後の今もなお地方に建設されようとする原子力発電所。
水洗トイレと下水道で、循環させずに多くのエネルギーを使って処理する屎尿処理場。

自分たちに不都合なものは遠くへ、多くの問題を作り出し未来へ先送り。被災地ではたまたま表面化した問題もありますが、世界規模で抱えている問題です。いい部分だけを使いまくるこの社会を考え直す上で、糞土師の考えは人間の活動のベースになると思います。それをたのしく伝えていくのが糞土師の講演・フィールドワーク活動です。災害時にも適応できる方法でもあります。

今回のツアーでは、特に被災地で糞土師が語る意義を感じました。 by 過過糞(すぎかふん)