葉っぱ野糞入門
『食は権利、ウンコは責任、野糞は命の返し方』
人間が生態系の中で生きる責任を果たすのに、野糞くらいすばらしいことはない。しかし、野糞には多くの困難が伴い、責任感だけではとても長続きしない。
私の野糞はすでに37年以上、11600回を越え、この5月31日には連続11年を達成するところまで来た。それもこれも、目的意識以上に、楽しくて豊かな気持ちになれるからこそ、ここまで続けてこられたのだ。
「便論糞ぷん」の最初の方で紹介した「正しい野糞の仕方」は、『場所選び、穴掘り、葉で拭き、水仕上げ、枯れ枝立てて、年に1回』。この中の、紙ではなく葉を使う「葉っぱ野糞」に、楽しい自然との触れ合いがたっぷり詰まっている。
「糞土研の女王」が主催する「オーガニック・ガーデン・マイスター講座」が合宿形式で先日行われ、その中で私も5月2日に講義をした。そこで、朝の野糞に皆を誘い、葉っぱ野糞の手ほどきをしてみた。そのあたりに生えている様々な葉を採り、たとえウンコが出なくても、パンツを脱いで実際に葉っぱでお尻を拭いてもらった。その時、比較するためにティッシュペーパーでも拭いてもらったが、皆の感想は一様に、「葉っぱの方が気持ち良く拭けた」
木を伐り、多くのエネルギーや薬品を使い、環境を破壊して作られる紙など使わなくても、それ以上のことが簡単にできてしまう葉っぱの素晴らしさに目覚め、そのせいかどうかは知らないが、葉っぱ野糞を体験した全員がその場で糞土研究会に入会してしまった。私が入会を勧めたわけではないのに。
やわらかな若葉が次々に萌え出す春〜初夏は、葉っぱ野糞入門に最適の季節です。
皆さんも是非、挑戦してみては?
紙を捨てて、野糞に出よう!