ウンコでいいんだ

3月4日の小田原公演会では、参加者50名のうち22名がアンケートに記入してくれました。そして全員が「講演は面白かった」と答えてくれたのが嬉しかったです。

その中に、30代女性のこんな意見、感想がありました。
「とにかく面白かったし、勉強になりました。人間は自然をさんざん破壊して豊かな生活を送らせてもらっているのに、死んだあとの体さえ火葬して、自然の栄養にもならないんだなぁ、と昔から思っていたのですが、ウンコでいいというのはびっくりしました。」
『食は権利、ウンコは責任、野糞は命の返し方』の話を聞き、人間が一生の間にするウンコの量(およそ5〜6トン)を知れば、ウンコを土に返すことの素晴らしさは、死骸以上に意義があると理解できるはずです。

その方の意見はまだ続きます。
「・・・ただ、自分が伊沢さんのように野糞ができるか・・・というと、すごく勇気が要るし、申し訳ないのですが、実行できるかどうかはわからないです。・・・いつか自然が多いところに土地を買うのが夢なので、夢がかなったら、野糞やってみたいです。今は勇気がなくてすいません・・・」
糞土師活動の目的は、単に野糞を広めることではありません。生態系の中で命を根本まで考え、循環型の生活を実現して生きる責任を果たそう、というのが目標です。私の想いは充分に伝わりました。。そして、そういう反応に接した時こそ、話を聞いてもらえて本当に良かった、と糞土師としてのしあわせに包まれます。